短期海外旅行(短期留学)の日本帰国時のリスク

2023年4月29日をもって水際対策は終了しました。ワクチン接種回数にかかわらず日本帰国時のワクチン接種証明書・陰性証明書は不要、コロナ前の日本帰国に戻りました。
今後の水際措置について(2023年4月29日以降順次適用)|外務省

以下の水際対策は終了しました

日本帰国前の検査で陽性になると日本にしばらく戻れなくなるかもしれません

2022年4月1日、約2年ぶりに日本からのシンガポール入国に必要だった隔離が撤廃され、コロナ前同様にビザ無し渡航(観光・出張などの短期滞在)も再開されました。これで2年間実現できなかったシンガポールへの短期留学(最大1ヶ月)を再びご提供できるようになりました。

皆さんには「ぜひお越しください!」と言いたいところですが、緩和されたとはいえコロナ前には無かった条件下での渡航にはコロナ前には無かったリスク「行きはよいよい帰りは怖い」が存在します。

特に期間が短い短期留学(旅行や出張も同様)はそのリスクは大きく、短期留学を躊躇することになりかねません。実際、他の留学エージェントや旅行会社はこの事実を声を大にして伝えていないところが多いようですがリスクが大きいからこそ皆さんにお伝えしたいと思います。

日本帰国時のリスク

海外の入国規制緩和に目を奪われがちですが、コロナ禍での海外渡航最大のリスクは日本に帰国する時、日本の水際対策の規定です。

参考:検査証明書の提出について(厚生労働省)

日本帰国時、「ワクチン未接種」「1回/2回接種」の方は日本に向けて出発する72時間前以降にPCR検査を受検、陰性証明書が必要です。この検査で陽性になった場合、その後の検査で陰性になるまでは日本に帰国できなくなるからです。*3回以上接種の方はワクチン接種証明書の提示で陰性証明書は免除

現在、日本政府が認めている検査方法はウイルスを感知しやすいPCR検査です。PCR検査は感染力を失ったウイルスの破片(死骸)も検知するため、症状は治まり、他人を感染させるリスクが無くても陽性になってしまうことは珍しくありません。

PCR検査で陰性になるまでは個人差があり長い人は1~2ヶ月もかかることもあります。例えば数日の海外旅行のつもりが数週間も日本帰国が伸びてしまった…、そのようなリスクはゼロではありません。もちろんその間の滞在費用*(ホテル代等)や検査費用(早く帰国するために検査も多くなりがち)はかさみ、帰国が大幅に遅れることで仕事に支障をきたしたり、学校の新学期に間に合わないなど、とても大きな影響を及ぼす可能性があります。

*ホテル代や航空券の予約変更にかかる費用等は海外旅行保険でカバーできるとは限りません。

特にオミクロン株は重症化率が低いため感染に気付かずに行動している人は普通にいます。そのため海外滞在中を通して感染に気を付けなければならず、心から海外を楽しむことができなくなってしまうかもしれません。シンガポールではマスク着用はかなり緩和され語学学校の教室もマスク着用は任意、先生も生徒もほぼマスクは着用していません。短期留学の醍醐味は外国人との交流ですがその交流自体も不安に付きまとわれてしまいます。

このリスクは日本帰国時の規定が原因のため、渡航先に関係なく特に短期間の海外旅行共通のものです。短期留学や海外旅行、海外出張を計画されている方はこのリスクを納得のうえで渡航を決めて頂きたいと思います。

リスクはとれないという方は日本の水際対策が緩和されてから(帰国前の検査廃止等)の短期留学・海外旅行をお勧めします。

TIPS – 定期的な迅速抗原検査

コロナに感染しても症状がとても軽かったり気づかないこともあります。そのため日本帰国の1-2ヶ月前から迅速抗原検査キット(ART KIT)を使った自己検査を定期的(週1-2回)に行い、気づかない感染に気づけるようにしておけば帰国直前のPCR検査で初めて陽性を知り慌ててしまうのを極力避けることができます。

メディア報道

他にもツイッターで「帰国 陽性」で検索すると様々な例を知ることができます。

シンガポールの事例

他国の事例

PCR検査陽性でも帰国できる領事レターの存在

帰国前のPCR検査が陽性でも迅速抗原検査(ART)が陰性等、滞在国基準で回復を証明できれば、滞在国の日本大使館に必要書類(各種証明書)を提出、認められれば帰国のための領事レターが発行されPCR検査陽性でも帰国できる制度があります。

大使館によると領事レターの発行は個別対応のケースバイケースとのことですが、この制度を利用すればPCR検査陽性が続き、何週間も日本に帰国できない状態を避けることができます。

シンガポールでは陽性から72時間経過以降の迅速抗原検査陰性、またはワクチン2回以上接種済みの場合は陽性判明日から7日経過、ワクチン2回未満の方・未接種の方は陽性判明日から14日経過すれば検査不要で自主隔離は解除され回復扱いになります。また大使館にレター発行を依頼、受け取れるまでには3日から1週間程度かかるようです。そのため帰国前の検査で陽性判明後にこの制度を利用しても帰国便に搭乗できるまでに1週間~2週間程度はかかってしまいます。

有効な検査証明書の入手が困難な方に対するレターの発行について(在シンガポール日本国大使館)

シンガポール国内の感染者数

シンガポールの感染状況の最新情報はシンガポール保健省のホームページで確認できます。シンガポールは政府が検査キットを無料配布したり、コンビニでも販売するなど手軽な検査体制が整っています。また検査キットで陽性でも無症状・軽症であれば受診の必要はありません。そのため陽性者の統計情報は実際の陽性者数とは大きく異なる可能性があります。

弊社サービスご利用中の方

弊社の留学/ワーホリ支援サービスご利用の方で帰国前検査で陽性になった方には帰国までに必要な情報をご提供しますが、滞在先の確保(延長など)はご自身で行って頂きます。

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