短期海外旅行(短期留学)の日本帰国時のリスク

日本帰国前の検査で陽性になると日本にしばらく戻れなくなるかもしれません

2022年4月1日、約2年ぶりに日本からのシンガポール入国に必要だった隔離が撤廃され、コロナ前同様にビザ無し渡航(観光・出張などの短期滞在)も再開されました。これで2年間実現できなかったシンガポールへの短期留学(最大1ヶ月)を再びご提供できるようになりました。

皆さんには「ぜひお越しください!」と言いたいところですが、緩和されたとはいえコロナ前には無かった条件下での渡航にはコロナ前には無かったリスク「行きはよいよい帰りは怖い」が存在します。

特に期間が短い短期留学(旅行や出張も同様)はそのリスクは大きく、短期留学を躊躇することになりかねません。実際、他の留学エージェントや旅行会社はこの事実を声を大にして伝えていないところが多いようですが、リスクが大きいからこそ皆さんにお伝えしたいと思います。

8月16日:「メディア報道」に追加
8月4日:「シンガポール国内の感染者数」をアップデート

日本帰国時のリスク

海外の入国規制緩和に目を奪われがちですが、コロナ禍での海外渡航最大のリスクは日本に帰国する時、日本の水際対策の規定です。

参考:検査証明書の提出について(厚生労働省)

日本帰国時、日本に向けて出発する72時間前以降にPCR検査を受検、陰性証明書が必要です。この検査で陽性になった場合、その後の検査で陰性になるまでは日本に帰国できなくなるからです。

現在、日本政府が認めている検査方法はウイルスを感知しやすいPCR検査です。PCR検査は感染力を失ったウイルスの破片(死骸)も検知するため、症状は治まり、他人を感染させるリスクが無くても陽性になってしまうことは珍しくありません。

PCR検査で陰性になるまでは個人差があり、長い人は1~2ヶ月もかかることもあります。例えば数日の海外旅行のつもりが1週間以上も日本帰国が伸びてしまった…、そのようなリスクはゼロではありません。もちろんその間の滞在費用*(ホテル代等)や検査費用(早く帰国するために検査も多くなりがち)はかさみ、帰国が大幅に遅れることで仕事に支障をきたしたり、学校の新学期に間に合わないなど、とても大きな影響を及ぼす可能性があります。

*ホテル代や航空券の予約変更にかかる費用等は海外旅行保険でカバーできるとは限りません。

特にオミクロン株は重症化率が低いため感染に気付かずに行動している人は普通にいます。そのため海外滞在中を通して感染に気を付けなければならず、心から海外を楽しむことができなくなってしまうかもしれません。

このリスクは日本帰国時の規定が原因のため、渡航先に関係なく特に短期間の海外旅行共通のものです。短期留学や海外旅行、海外出張を計画されている方はこのリスクを納得のうえで渡航を決めて頂きたいと思います。

リスクはとれないという方は日本の水際対策が緩和されてから(帰国前の検査廃止等)の短期留学・海外旅行をお勧めします。

出発前検査廃止によるリスク増

2022年4月26日からシンガポール入国前に必要だった「出発2日前以降のコロナ検査・陰性証明書」は廃止されました。しかしこのことが新たなリスクになっています。

今まで出発前の検査で陽性が判明していた人も検査廃止によって自分が陽性であることを知らずにシンガポールに入国できてしまうリスクからです。

日本出発前に気付かずに感染、シンガポールで日本帰国前のPCR検査を行い感染を始めて知り日本に帰国できなるリスクです。

直近(1-2ヶ月程度)にコロナ感染歴がある短期旅行者も同様です。コロナ感染は過去の話、もう完治したと思っていてもPCR検査で陽性になる可能性はゼロではありません。

PCR検査では数週間、稀に1ヶ月以上も陽性が続くこともあります。そのため出発前の検査義務はなくなりましたが数日~1ヶ月という短い期間でシンガポールを訪問する短期旅行者は引き続き出発前にPCR検査を受けることで帰国できなくなるリスクを減らすことになるはずです。

この場合のPCR検査は高額な海外渡航者用ではなく格安のPCR検査で良いと思います。検査キットを使った迅速抗原検査は陽性になる期間が短いためお勧めしません。検査キットでは陰性、PCR検査は陽性という例は普通に起きています。

TIPS – 治癒証明・罹患証明

今後の水際対策緩和に備え、直近1-2ヶ月程度にコロナ感染歴のある方は「治癒証明書」「罹患証明書」(できれば英語)を取得しておくのが良いかもしれません。日本帰国前のPCR検査が陽性でもこれらの証明書で入国可能になる可能性もあるからです。一時期、シンガポールもこうした証明書を持つ感染歴がある入港者には検査や隔離を免除していました。

TIPS – 定期的な迅速抗原検査

ワクチンを接種していることもあり、コロナに感染しても症状がとても軽かったり、気づかないこともあります。そのため日本帰国の1-2ヶ月前から迅速抗原検査キット(ART KIT)を使った自己検査を定期的(週1-2回)に行い、気づかない感染に気づけるようにしておけば帰国直前のPCR検査で初めて陽性を知り慌ててしまうのを極力避けることができます。

メディア報道

他にもツイッターで「帰国 陽性」で検索すると様々な例を知ることができます。

シンガポールの事例

他国の事例

PCR検査陽性でも帰国できる領事レターの存在

厚生労働省や外務省のホームページ上には記載されていませんが、帰国前のPCR検査が陽性でも迅速抗原検査(ART)が陰性等、滞在国基準で回復を証明できれば、滞在国の日本大使館に必要書類(各種証明書)を提出、認められれば帰国のための領事レターが発行されPCR検査陽性でも帰国できる制度があります。

大使館によると領事レターの発行は個別対応のケースバイケースとのことですが、この制度を利用すればPCR検査陽性が続き、何週間も日本に帰国できない状態を避けることができます。

シンガポールでは陽性から72時間経過以降の迅速抗原検査陰性または陽性から7日経過(検査不要)すれば自宅待機等の措置は解除され回復扱いになります。また大使館にレター発行を依頼、受け取れるまでには3日から1週間程度かかるようです。そのため帰国前の検査で陽性判明後にこの制度を利用しても帰国便に搭乗できるまでに1週間~2週間程度はかかってしまいます。

有効な検査証明書の入手が困難な方に対するレターの発行について(在シンガポール日本国大使館)

シンガポール国内の感染者数

8月5日更新

シンガポールでは2021年12月末からオミクロン株の市中感染が増加、2022年2月にオミクロン株感染のピークを記録、2月下旬から急激な減少に転じたため3月下旬に行動規制を緩和しました。

5月初めから規制緩和のリバウンドで再び上昇、その後は減少傾向でしたが、6月10日頃から再び上昇しました。7月中旬頃には1日あたりの陽性者数は1万人前後程度(人口550万人)にまで達しましたが、その後は減少、8月4日現在、1日あたり6000人台です。

入院患者のうち集中治療室で治療を受けている重症者は10人~20人程度で推移しているため、陽性者数が多くても積極的な検査や濃厚接触者の追跡は行っていません。シンガポールは3回目のワクチン接種率も8割近くに達しているため症状も抑えられており、感染しても統計に含まれていない人(気付いていない人・検査キットを使った自己検査で陽性でも医療機関を受診しない人=統計に含まれない)も相当数いると思います。

またシンガポールの保健大臣は「新たな変異株の出現で医療体制のひっ迫や重症者数の急増がみられない限り、大幅な規制強化は考えていない」と発言しています。

シンガポールの感染状況の最新情報はシンガポール保健省のホームページで確認できます。

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