「シンガポールは世界で最も生活費が高い都市」というニュースを目にしたことはありませんか?

語学留学やワーホリを考えている方にはとても大きな不安材料だと思います。実際、留学やワーホリで滞在中の皆さんに話を聞いてみるとシンガポールに決めた時、家族や友人がみんな聞いてみたのは「物価の高さ」だそうです。

しかし結論から言うとニュースで報道されるランキング、実は「ある特定のライフスタイル」を送る人だけを対象としたものなのです。シンガポールの一般庶民はもちろん、留学やワーホリの皆さんの生活とは大きくかけ離れています。

シンガポールの物価はどの立場・目線なのかで大きく違います。今回は公的機関や大学の研究データを引用して「シンガポールの物価は高い」のカラクリを留学・ワーホリの若い世代の視点で現地で暮らすためのリアルな費用を解説します。

「世界一高い物価」は誰目線?

ニュースでよく引用されるランキング(エコノミスト・インテリジェンス・ユニット:EIUなど)は、実は「本国から派遣された駐在員」をモデルに計算されています。これは企業が海外派遣社員の給与パッケージを決めるための指標として設計されているからです。

衝撃のデータ:駐在員 vs 一般庶民

シンガポール国立大学のリークアンユー公共政策大学院の研究ではシンガポールの生活費ランキングには以下のような大きなギャップがあります。

駐在員の生活費: 世界 4位 (非常に高い)
一般庶民の生活費: 世界 28位 (中程度)

つまり「駐在員として恵まれた待遇を得て欧米と同じ生活水準を維持する人」にとっては高いですが「現地の人と同じように暮らす人」にとってはそこまで極端な物価ではないのです。

出典 Forecasting 2025 Cost of Living Indices for Expatriates and Ordinary Residents Using Time-Series Approaches - Lee Kuan Yew School of Public Policy(シンガポール国立大学リークアンユー公共政策大学院)

ランキングが高くなる3つの理由

駐在員の生活費ランキングを世界トップレベルに押し上げている特に大きな3つの理由をご紹介します。

理由1 乗用車の価格

シンガポールは乗用車を所有するコストが世界一高いと言われています。狭い国土で渋滞が発生しないように車両本体価格に加え高額な関税や「COE(車両購入権)」という高額な車を所有する権利書を購入しなければならないからです。

その結果、一般的なセダン1台の所有コストは約12万米ドル(約1,700万円〜)にもなり、この高額な金額は生活費ランキングを押し上げる最大の要因です。

留学・ワーホリの皆さんの交通手段は?

しかし実際の生活では地下鉄(MRT)や路線バスが発達している都市国家のため乗用車が無くても特に問題はありません。東京都心の生活と同じイメージです。地下鉄や路線バスの初乗り運賃は$1.28(約154円)、日本の公共交通機関より安く利用でき、東京23区の面積なので交通費は日本よりも安くなることがほとんどです。

理由2 住居の家賃

ランキングで使われている住居は都心の一等地にある高級コンドミニアム、六本木ヒルズのような東京都心の高級タワマンです。家賃は月額3,718米ドル(約55万円〜)からと実際とても高額です。

留学・ワーホリの皆さんの住居は?

しかし 留学やワーホリの皆さんが住むのは国民向けの公団団地HDBの一室を借りたり(間借り・ホームステイ)、それほど高級ではない都心から少し離れたコンドミニアムのシェアハウスが一般的です。

弊社でお手伝いしている留学・ワーホリの皆さんはシンガポール人が住むHDB(公団団地)やコンドミニアムのシェアハウスの一室を借りています。東京都心に比べても高い家賃ですが$900-$1200程度/1ヶ月(11万円~14.5万円程度)です。

東京以上に高い家賃ですがシンガポールの家賃はシドニー、バンクーバー、ロサンゼルス、ロンドンなど世界の大都市(留学・ワーホリ人気都市)の相場より安いか同程度です。シンガポールが突出して高いわけではありません。

理由3 西洋のライフスタイルを維持するコスト

駐在員の消費バスケット(計算の元になる買い物リスト)は西洋人の好みに合わせたハイエンドな製品が多く選ばれています。

例えば チーズやワイン、季節の衣類(常夏のシンガポールでは不要ですが計算に含まれます)、そしてインターナショナルスクールの学費(語学学校に比べるとかなり高額)などが含まれています。

東京に例えると、食材は麻布や六本木にある輸入食材の豊富に取りそろえた西洋人御用達スーパーでいつも購入、子どもはアメリカンスクールなどのインターナショナルスクールに通学、そんなライフスタイルを送った場合のランキングです。

留学・ワーホリの皆さんの食生活は?

しかし特に私たちは同じアジア人、シンガポールの主食は同じく米・麺、中華系の料理が多いため、地元のスーパーやホーカーセンター(屋台街)中心の生活でもそこまで不自由さを感じることはないでしょう。

屋台の場合、1食$4~$7程度(480円~840円程度)、日本の大学の学食やリーズナブルなチェーン店とそれほど差はありません。

和食が恋しい時もシンガポールに出店しているすき家やサイゼリヤなら1食$5~$10程度(600円~1200円程度)、日本に比べると高くなりますが留学やワーホリの皆さんが手が出せない額ではありません。

結論:普通の生活をすれば大丈夫

「シンガポールは高い」という情報の裏には「欧米の駐在員が車を持ち高級コンドミニアムに住み毎日輸入チーズやワインを楽しむ場合」という前提条件が隠されています。

これから渡航される皆さんが、現地の学生や若者と同じように「屋台街でご飯を食べ、地下鉄で移動し、公団団地やシェアハウスの一室に住む」という現地に根差した生活スタイルを選べば、生活費は決して「世界一」ではありません。

家賃の割高感は否定しませんが、他の日々の生活費(食費・交通費)は東京の生活と大きな違いはありません。またシドニーやバンクーバー等に比べてもむしろ安くて満足感の高い生活ができると思います。

数字のトリックに惑わされず、ぜひ安心してシンガポールへの一歩を踏み出してください!

留学・ワーホリを経験した皆さんのリアルな生活費

以下はワーホリブログ内の留学・ワーホリの皆さんが実際に1週間でいくら使ったのか?を紹介した記事(画像クリックで記事一覧)です。皆さんそれぞれのリアルな生活費がわかります。ぜひ参考にしてください。

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記事執筆の参考データ

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