新型コロナウイルス、安全な英語留学先はどこ?

新型コロナウイルスは海外留学を目指していた皆さんに大きな影響を及ぼしました。

タイミング悪く長期間の留学に出発する日本人が多い3月・4月、泣く泣く留学を中止・延期した方も多かったと思います。

新型コロナウイルスが収まったら再び留学を目指す! そんなリベンジを目指す方に参考となるデータが発表されました。

世界200の国・地域を様々なデータをもとにランク付けした「新型コロナウイルス地域安全性評価」です。ビッグデータの解析などを行うDeep Knowledge Groupのレポートです。

フルレポート http://analytics.dkv.global/covid-regional-assessment-200-regions/full-report.pdf

新型コロナウイルスはもちろん、留学先の健康・医療は海外留学先を決める大切な部分。新型コロナウイルスの影響で不確実な時期がしばらく続く中、留学先を選ぶ1つの参考にしてください。

今回はこのレポートの中から、英語留学先の主要な国々、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピン、マルタ、そしてシンガポール・日本の順位を抜粋しました。

ソーシャルディスタンスを呼びかけるシンガポールの地下鉄

総合順位

4位 シンガポール
5位 日本
8位 オーストラリア
9位 ニュージーランド
12位 カナダ
44位 マルタ
55位 フィリピン
58位 アメリカ
68位 イギリス

全体順位:1位 スイス 2位 ドイツ 3位 イスラエル 6位 オーストリア 7位 中国 10位 韓国

総合評価はシンガポールがトップ、オーストラリア・ニュージーランド・カナダも上位に入っています。何かと批判されがちな日本もシンガポールに続く順位です。総合で上位に入った国々は日本と変わらぬ水準、著しく劣っている項目もないと言えるでしょう。

一方、フィリピン・アメリカ・イギリス、この3ヶ国はこの後で紹介する項目別も含め、ボトム3を占めることが多いです。感染爆発を止められなかったのは、こうした指標にも表れています。

日本にいると「井の中の蛙大海を知らず」「灯台下暗し」、比較対象がないので日本に対して批判的になりがちです。海外留学でしか得られない大切なこと、それは日本以外を知り、同時に日本を外から見ることです。日本・海外、多様な視野を経験することは自分自身の思考を変え、今後の人生の様々なところで役立つはずです。

検疫の効率性  Quarantine Efficiency

1位 ニュージーランド
2位 シンガポール
6位 オーストラリア
8位 カナダ
13位 日本
32位 マルタ
38位 フィリピン
53位 イギリス
71位 アメリカ

検疫とは感染症が広がらないように実施する検査や隔離のことです。また隔離違反への罰則、隔離された市民へのサポート体制等もランク付けに組み込まれています。

検査数が少ないからか日本はややランクが下がりましたが、ニュージーランド・シンガポール・オーストラリア・カナダ・日本が上位です。これらの国々はしっかり検査をおこない、違反者には罰則も科す確実な隔離をおこない、隔離者へのサポートも丁寧な国と言えるでしょう。

評価項目:検疫効率、検疫の規模、検疫タイムライン、検疫違反の刑事罰、隔離対象者への経済サポート、経済的サプライチェーンの凍結、旅行制限

行政の効率性 Government Efficiency

5位 日本
6位 オーストラリア
8位 シンガポール
11位 カナダ
15位 ニュージーランド
35位 マルタ
75位 フィリピン
94位 イギリス
97位 アメリカ

行政の効率性、日本国内ではアベノマスクなど政府への批判は多く非効率の塊のような印象です。一方、シンガポールは小さな都市国家なので効率性は良い印象があり、実際に生活していてそうだと思っていましたが、日本より下位でした。

なぜ日本が上位なのか、各項目を検証する必要がありますが、日本、捨てたものじゃなさそうです。強制力のあるロックダウンをしなかったことが評価されたのかもしれません。

評価項目:リスク管理の政府効率化、安全保障と防衛のレベルアップ、迅速な緊急動員、行政構造の効率性、経済的持続可能性、パンデミック準備、立法効率

 監視と検出 Monitoring and Detection

1位 シンガポール
4位 日本
6位 カナダ
12位 ニュージーランド
20位 オーストラリア
33位 フィリピン
80位 マルタ
86位 アメリカ
92位 イギリス

この項目では新型コロナウイルス感染の監視や検出する能力、監視システムや検査、AIなど最新技術の活用、そしてデータの信頼性等を問われます。IT系が強く小さな都市国家のシンガポールが世界1位です。シンガポールが得意とする分野です。身近なところでは公共の場ではQRコードを使った出入記録システムを義務にする、警察も動員しての濃厚接触者追跡など国が総力を挙げて取り組んでいます。

評価項目:監視と検出、監視システムと災害管理、診断方法の範囲、検査効率、診断と予後のためのAI活用、政府の監視技術、データの信頼性と透明性

医療対応力 Healthcare Readiness

1位 日本
7位 シンガポール
21位 オーストラリア
24位 マルタ
36位 ニュージーランド
37位 カナダ
47位 イギリス
62位 アメリカ
93位 フィリピン

その国の医療レベルが問われるのがこの項目です。医療崩壊を避けられた日本、医療レベルの高い日本が世界1位です。シンガポールも7位と上位です。医療レベルの高さは新型コロナウイルスだけでなく、安心した留学生活には欠かせないものです。シンガポールには数多くの日本人医師も特別資格(日本国籍者限定で診察可)を得て、シンガポール在住日本人の健康を守っています。病気になっても日本語で相談できるのは心強いです。

一方、今までイギリス・アメリカの両国がワースト2を占めていましたが、医療ではフィリピンがワースト1位になりました。医療関係者の死者が突出して多いのがフィリピンの傾向です。

評価項目:医療への対応力、COVID-19 装備の有無、新しい医療資源の動員、医療スタッフの量と質、医療の進歩度、技術的進歩のレベル、疫学システムの開発レベル

回復力 Regional Resiliency

4位 シンガポール
8位 ニュージーランド
12位 カナダ
13位 オーストラリア
31位 日本
40位 フィリピン
54位 アメリカ
67位 イギリス
69位 マルタ

コロナで落ち込んだ経済・生活からの回復力の評価です。シンガポールの評価が高いのは都市国家のため効率よく回復できるからではないかと思います。但し外国の経済状況の影響を受けやすいシンガポール、経済の回復には人の移動が活発化することが欠かせません。

日本は31位、各項目の中で最も低いのが回復力でした。

評価項目:地域の回復力、感染拡大リスク、文化の特異性と社会的規律、近代的な除菌手法のレベル、人口動態学、慢性疾患、地政学的脆弱性

緊急時への備え Emergency Preparedness

4位 オーストラリア
12位 ニュージーランド
13位 アメリカ
17位 カナダ
22位 シンガポール
23位 フィリピン
24位 日本
32位 イギリス
96位 マルタ

シンガポールは22位。各項目の中で最も順位が低いのが「緊急時の備え」です。シンガポールはSARSで多くの死者を出した苦い経験があり、感染症への対策はしっかりとしていると思っていましたが中位に沈みました。

評価項目:緊急時への備え、社会的緊急時のレジリエンス、緊急軍事出動の経験、監視機能、前回の国家緊急事態の体験談

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