ワーホリビザに代わるビザは? トレーニングエンプロイメントパス
※2015年9月追記※
現在は、以下の「世界大学ランキング200位以内」の基準は撤廃されています。
最新の情報はシンガポールワーホリ支援をご覧ください。
昨日のブログでお伝えしたシンガポールのワーホリビザの基準変更、この変更により大多数の方がワーホリビザの対象外になってしまいました。
それでも、社会人経験者の方は、ワーホリビザが無くても、経験を認められ正社員として就職、就労パス(EP・Sパス)を取得することで、ワーホリビザよりも長い期間、より高い給料で働けます。その為、シンガポールで働くという点では、今回の基準変更にさほど大きな影響はありません。むしろ、社会人経験者の方は、ワーホリビザではなく、正社員で就労パスを取得して働くのがシンガポールでは一般的です。
しかし、大学生の方からは、シンガポールでアルバイトやインターンシップを経験できるワーホリビザが厳しくなったことで、落胆の声も多く聞かれ、何名かの方から、『ワーホリビザ以外にアルバイトやインターンシップを経験できるビザはありませんか?』 というお問い合わせも頂きました。
そのようなビザはあることはありますが、しかし、このビザもハードルが高いです。
そのビザとは、トレーニングエンプロイメントパスです。
その名の通り、トレーニング・研修目的のビザですが、ワーホリビザと大きく異なる点は、トレーニングエンプロイメントパスは、雇用するシンガポールの企業が申請しなければなりません(ワーホリビザは個人で申請します)。 従って、ワーホリビザのように、ビザを取得してからアルバイトを探す・・・ということは不可能で、雇用する企業が決まっており、その企業がビザを申請することが大前提になります。
また有効期限もわずか3ヶ月間、ワーホリビザの6ヶ月間の半分の長さです。
申請の条件は大学生(大学在学中)か社会人(大学卒業後)かで異なり、大学生の場合、以下の2つのパターンがあります。
パターン1
以下の2つの条件を満たすこと
1)大学の学位取得のカリキュラムに含まれるインターンシップであること
学位取得のカリキュラムに含まれることを証明する大学からのレターが必要です。
2)シンガポール政府が認めた大学であること
11大学に絞られてしまったワーホリビザと異なり、トレーニングエンプロイメントパスを申請できる大学はもう少し幅が広く現実的です。但し具体的な大学名のリストは存在せず、政府は一部の該当する大学名を例として挙げています。それが以下の大学です。これらの大学と同等と認められたり、他の要素も含めて許可されるケースもあるようです。従って、以下にない大学でもビザは許可される可能性があります。またワーホリビザとは異なり、世界大学ランキングのみの基準ではなく、卒業生のシンガポールでの就業実績等の様々な要素を加味して大学を評価していると思われます。
青山学院大 千葉大 同志社大 学習院大 広島大 一橋大 北海道大 国際基督教大学 鹿児島大 金沢大 慶応大 熊本大 京都大 九州大 明治大 長崎大 名古屋大 日本大 新潟大 岡山大 大阪市大 大阪府大 大阪大 立命館大 上智大 東北大 東海大 東京工業大 首都大学東京 東京農工大 東京外国語大 東京大 早稲田大
※以前リストに入っていた愛媛大・岐阜大・群馬大・順天堂大・神戸女学院大・神戸大・三重大・奈良先端科学技術大学院大・御茶ノ水女子大・立教大・東京理科大・昭和大・東京女子大・津田塾大・徳島大・筑波大・山口大はリストから外れました。2014年8月現在
パターン2
トレーニング期間中の月給が$3000以上(上記パターンに該当しない大学生)
わずか3ヶ月間の就労で月給$3000(約20万円)は非現実的な額である為、このパターンが適用されるのはかなりレアケースではないかと思います。
なお上記条件は、トレーニングエンプロイメントパスを取得する個人に対する条件ですが、雇用する企業も審査の対象になります。具体的な基準は不明ですが、新規設立企業など実績が乏しい企業、企業の外国人従業員比率が高い企業、同時に多くのトレーニングエンプロイメントパスを申請するといった場合、審査は厳しくなると予想します。
社会人の方(大学卒業後)の条件
既に大学を卒業された社会人の方は、日本の本社から派遣され、シンガポールの子会社で研修を受けるといった企業グループ内の研修であること、月給$3000以上支給されること、この2つが条件になります。すなわち、まずは日本国内で雇用されることが条件になります。なお卒業大学による基準の違いは示されていません。
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学生ビザでも様々な経験を詰めます
このように大学生の方が誰でも容易に取得できるアルバイトやインターンシップ向けのビザはシンガポールから無くなってしまいましたが、例えば非営利団体でのボランティアなら、学生ビザでも可能です。実際、東北関東大震災のチャリティーイベントの運営スタッフをしたり、日本の大学で福祉を学んでいる学生さんが非営利の老人養護施設でボランティアをした・・・ということもありました。あるいはシンガポール留学後にベトナムに渡り、ベトナムでインターンシップをした方もいました。
他にも、シンガポールで働く社会人の方から様々な話を聞いたり、飛行機で1~2時間程度で行ける東南アジア各地を旅して見聞を広げるのも良いでしょう。
留学で何をしたいのか? 何のために留学をしたいのか? まずはそれを明確にすることが大切だと思います。何?を明確にしたうえで、色々とご相談頂ければ、充実した留学が実現できるように、私たちからもアドバイス・ご提案できることがあるかもしれません。ぜひご相談ください。
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