この記事は、留学エージェントが提供する「帰国後の就職サポート」に魅力を感じている方に向けた内容です。
仕事を辞めて海外留学やワーキングホリデーを計画する際、多くの方が帰国後の再就職に不安を抱きます。
・仕事はすぐに見つかるか?
・語学留学やワーホリをどう評価されるか?
・海外に遊びに行っていただけだと思われないか?
・仕事のブランクになってしまうのではないか?
このような不安がある時、「帰国後の就職サポート」という言葉はとても心強く感じられると思います。しかし、こうしたサービスの中には、日本の人材紹介・職業紹介の法律に基づいた許可を得ずに運営されているケースがあるため注意が必要です。
今回は、留学生やワーホリの皆さんが帰国後の仕事探しで失敗しないために、知っておくべき注意点と本当に大切な準備についてお伝えします。
その就職サポート、本当に大丈夫?具体的に注意すべきポイント
「帰国後の就職もサポートします」と謳う留学エージェントの中には、日本の法律を守っていないケースが見受けられます。以下のポイントに当てはまる場合は注意が必要です。
国が認めた「ライセンス(許可)」を持っているか
日本国内で仕事の紹介(斡旋)を企業が行うには、厚生労働省の「有料職業紹介事業許可」という許可を得る必要があります。
無許可の企業が、履歴書を預かって個別に仕事を勧めたり、面接の仲介をしたりすることは、職業安定法という法律で固く禁じられています。
許可の有無を確認する方法
その留学エージェントが正式な許可業者であるかどうかは、厚生労働省の公式サイトから検索、確かめることができます。
複数の検索項目がありますが、以下の2つは必ず必要です。
都道府県(必須):留学エージェント所在地の都道府県を選択
事業主名称:留学エージェントの会社名 一部一致も可
検索後、許可を得ている事業者であれば会社名が表示されます。もしデータがヒットしない場合や、公式サイトに「有料職業紹介事業許可番号」の記載がない場合は、無許可で事業を行っている可能性があるため注意が必要です。
ただし、具体的な求人の紹介を伴わないサポート(履歴書の添削やメンター的な相談など)であれば、この許可がなくても提供可能です。
「提携先」が提供するケース
「自社のサービス」として仕事を紹介しているように見せておきながら、実際はライセンスを持つ提携する人材紹介会社に丸投げしているケースもあります。
提携企業があることを伏せて自社のサービスのように見せる手法は、景品表示法に抵触する可能性があり、不透明な印象を与えかねません。
魅力的な言葉だけで判断せず、そのサービスが適法かつ信頼できる仕組みで運営されているか、ご自身でしっかりと確認することが大切です。
帰国後の仕事探しは特別なことではない
「留学・ワーホリ帰りだから、何か特別な方法で仕事を探さなければいけない」と思い込んでいませんか?
実は帰国後の仕事探しは、日本国内で普段行われている就職・転職活動と全く同じです。求人サイト(リクナビ、マイナビ、dodaなど)の利用や、人材紹介会社への登録が一般的な方法です。求人サイトは地域/業種/職種はもちろん、「英語」などのキーワードを組み合わせて検索できます。
仕事探しについては、専門の求人サイトや適法な人材紹介会社を利用することをおすすめします。
大切なのは「仕事探し」ではなく、その前段階
帰国後の再就職で大切なのは「どのように仕事を探すか」ではありません。
最も大切なのは「留学・ワーホリでの経験を自分の言葉でどう伝えるか(言語化)」という就活前の準備です。
採用企業が知りたいのは「留学やワーホリを経験した」という事実(手段)ではなく、以下のようなポイント(目的・結果)だからです。
・なぜ留学・ワーホリに行こうと決意したのか
・現地での限られた時間の中で、どんな目標を立てて行動したのか
・困難に直面した時、どのように工夫して乗り越えたのか
・経験を通じて、どのような強み(行動力、適応力、問題解決力など)が身についたのか
これらは就活が始まってから慌てて考えても、ご自身の本当の魅力を十分に伝えきれない表面的な表現になりがちです。だからこそ、留学・ワーホリの最中から少しずつ準備を進めておくことが大切です。
現地で過ごす日々の出来事、自分が感じた心の変化、小さな成功体験や失敗談を、日記やメモに残す「言語化」を日々行いましょう。日常的に自分の行動を振り返り、言語化しておく習慣が帰国後の面接で面接官の心を動かす強力な武器になります。
帰国後の就活への不安から、仕組みが不透明なサポートに頼る必要はありません。海外生活という貴重な時間をただの「思い出」で終わらせないために、留学・ワーホリ先の国で日々の経験を言語化する努力を積み重ねていきましょう。その丁寧な準備こそが、帰国後のキャリアを切り拓く確実な一歩となります。
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