
これから留学やホームステイを考えている皆さんにとって、一番気になるのは「どんな家に滞在することになるのか」という点ではないでしょうか。
「ホームステイは運次第」(当たり外れが大きい)という話を聞いたことがあるかもしれません。
実はその背景には、世間一般的なサービスとは大きく異なる「ホームステイ特有の料金システム」が関係しています。
今回は「ホームステイの仕組み」を身近な例に例えて分かりやすく解説します。
この記事を読むことで、ホームステイの特性を正しく理解し、過度な期待や不安を解消した状態で出発の準備ができるようになります。
世の中のサービスは「値段 = 質・内容」が当たり前
私たちが普段利用するサービスの多くは、内容や質に応じて価格が変わります。
飛行機
フルサービスキャリア(JALやANAなど)とLCCでは料金が違いますし、同じ機内でも「ビジネスクラス」と「エコノミークラス」では座席の広さや食事も大きく違います。
新幹線
ゆったりとした「グリーン車」と、座れるか分からない「自由席」では値段に差があるのは当然です。
ホテル
駅直結の便利なホテルと、駅から徒歩15分のホテル。あるいは、豪華な設備がある部屋と、寝るだけの狭いシンプルな部屋。これらが同じ料金ということはまずありません。
このように、私たちは「高いお金を払えば、それに見合った良いサービスが受けられる」という常識で生活しています。
世間の常識とは違うホームステイの均一料金
ところが、欧米圏などで一般的なホームステイはこの常識が当てはまりません。
同じ語学学校、同じ留学エージェントを通せば、どの家庭に滞在しても「料金は一律」であることがほとんどです。
ここに「当たり外れ」「ホームステイガチャ」と感じてしまう理由があります。
留学生Aさんのホームステイ先
学校から徒歩10分。最新設備が整った清潔な一軒家で、料理好きの優しいホストマザーが毎日美味しい手料理を振る舞ってくれるとても恵まれた環境。
留学生Bさんのホームステイ先
学校からバスと電車で1時間。築年数の経ったアパートで食事は冷凍食品やシリアルが中心。日本の食事が恋しい日々…
しかし、AさんとBさんが支払っているホームステイ代は「全く同じ」なのです。
ホテルであれば「5つ星」と「ビジネスホテル」くらいの差があるにもかかわらず、支払う金額が同じであるため、Bさんのような状況になった時に「外れた」「留学エージェントに騙された」と感じてしまうのは無理もありません。
ホームステイは均一料金の理由
では、なぜホテルのようにランク分けをしないのでしょうか。
それは、ホームステイが本来「宿泊ビジネス」ではなく、「現地の家庭が善意で留学生を家族として受け入れる」という善意や文化交流からスタートしているからです。*現在は家計の足しに部屋を貸している家庭が多いのが実情です
家庭ごとの設備やサービスに値段をつけてランク分けすることは、受け入れる家族側にとっても「私たちはBランクの家庭なのか」という心理的な抵抗を生みます。
手配する学校や留学エージェントの視点では管理が非常に複雑になります。そのため、求める最低限の基準を満たしていれば、便宜上「一律料金」という形が定着しているのが現状です。
特に夏休みなど日本人留学生が短期間に集中する時期は普段以上にホームステイ先を用意しなければならず、当たり外れの差も広がりがちです。
独自のスタイルを持つシンガポール
一方で、シンガポールはこれまでの話とは全く異なる仕組みになっています。
短期留学の場合 1~4週間
シンガポールでは政府の住宅規制により、いわゆる「民泊(短期の住宅貸し出し)」が厳しく禁止されています。そのため1ヶ月以内の短期留学ではホームステイという選択肢自体がなく、ホテルやゲストハウスに滞在するのが法律で定められたルールです。
長期留学/ワーホリの場合 3ヶ月以上
シンガポールには、欧米のような「一律料金のホームステイ文化」がもともと存在しません。また法律の関係もあり、事前に日本から現地のホームステイ先を確保するのも難しいのが実情です。
そのため、まずは寮やホテルに滞在し、到着してから自分の足で「ホームステイ」や「シェアハウス」を探すスタイルが一般的です。
到着直後の家探しは確かに労力を要しますが、その分、大きなメリットも得られます。
「家賃」「立地」「設備の充実度」「同居人」など、自分の予算と希望に合わせて一軒ずつ内見して決めることができるからです。
そのため、欧米の一律料金システムにありがちな「行ってみるまで分からない不満」を解消することができます。
弊社の部屋探しサポート
土地勘のない海外で到着してすぐ部屋を探すのは英語がある程度できる方でも大変な作業です。そのため弊社では、予め希望を聞き候補になる部屋をリストアップ、内見や契約時の注意点を伝えるなど、スムーズに納得の部屋を見つけられるように部屋探しを全面サポートしています。
納得して留学に出発するために
ホームステイは「ホテル」のようなお客様向けのサービスを期待する場所ではありません。
「当たり」を引くことを期待しすぎるよりも、「どんな環境でもその家庭のリアルな生活を体験しよう」という柔軟な気持ちで臨むことが大切だと思います。
あるいはシンガポールのように「自分の目で見て、納得した家賃を払って住まいを決める」という選択肢を検討しても良いでしょう。
ホームステイの仕組みや各国の住まいの仕組みを正しく知ることが、留学という貴重な経験を成功させる第一歩になります。
ホームステイの申し込み期間に注意!
数ヶ月~1年など長期で留学する方は「外れ」に備えて最初から長期間のホームステイを申し込まないことが大切です。契約に縛られてしまうと引越したくても引越しできなかったり、返金されないことも多いです。そのため、まずは「契約可能な最短期間(例:1ヶ月)」で申し込み、現地の様子を見てから延長する方法が最もリスクを抑えられます。
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