ワーホリ&現地就職活動感想文

ワーホリビザで6ヶ月間、中国語を学び、その後、見事、就職を決めたYさんから頂いた感想文です。

私は2009年3月末にワークホリデービザで来星し、半年間、シンガポール国立大学においてフルタイムで中国語を勉強した後、Employment Pass(EP)を取得して、10月1日付で日本企業の現地法人に正社員として就職しました。

来星前は、日本で大学を卒業した後、都内で事務系の正社員としてずっと働いており、当初は日本から転職活動をして、いきなりシンガポールで就職することを考えていました。それがワークホリデービザを取得して短期留学をした後、現地で就職活動をしてEPを取得という方法に変えた理由は、大きく分けて2つあります。

ひとつは日本からの転職活動では限界があり、ある程度、妥協して仕事を決めなければならないのではないか、と不安に思ったためです。

日本で渡星を検討している間に、シンガポールに支社を持つ複数の人材紹介会社に相談に行ったのですが、日本から応募した後、面接してくれる企業があれば1~2週間渡星し、その期間中にまとめて面接を受けて内定を目指すと聞きました。私は日本で正社員として働いていたため、そもそもそんなに長く仕事を休んで渡星することが難しく、面接のためだけに時間も費用もかけて訪星して、もし1社も内定がもらえなかったらどうなるのだろう、という不安がありました。

それに、そんな短期間では相手企業のこともよくわからないまま、とにかく内定がもらえたらそこに決めるということになってしまい、納得いく転職ができないのではないか、という不安もありました。私の場合、語学を活かして、やりがいのある仕事でキャリアアップを図りたいという目標があったため、納得いく転職ができないのであれば、わざわざ海外まで行く意味がないのではないか、とも思っていました。

また、仮にそれで就職先が見つかったとしても、そうするとシンガポールでの新生活と新しい仕事を同時に開始しなければならないことになり、慣れるまでは心身の負担が非常に大きいのではないか、という心配もありました。

そこでちょうど始まったばかりのワークホリデービザを利用して、まず学生として語学留学をし、シンガポールでの生活に慣れて、このまま生活して行けそうだと自信がついたら、学生生活の傍ら就職活動をし、じっくり就職先を探すことにしました。

私の場合、フルタイムの中国語講座を受講したため、学生ビザを取得することも可能でしたが、あえてワークホリデービザにした理由は、前述したとおり、もともと「後でEPを取得して就職する」という計画だったため、働くこともできるワークホリデービザのほうが正式に就職する前にインターン的に働くこともでき、EPへの切り替えがスムーズだろうと思ったからです。

いきなり就職ではなく、まずワークホリデーを選んだもうひとつの理由は、大学を卒業して約8年間、正社員でずっと働き続けてきたため、このあたりで一度気持ちをリセットして初の海外生活、大好きなシンガポールでの生活を楽しみたい、と思ったからです。

大学では中国語を第2外国語として2年間勉強していたのですが、大教室での授業でほとんど身に付かず、もっと実際に使えるような中国語をいつかもう一度きちんと勉強したいと思っていたため、この機会に「英語で中国語を学べるシンガポール」でしっかり勉強することにし、シンガポール国立大学のフルタイムの講座を履修することにしました。

英語については前職でも使っており、既にビジネスレベルに達していたため、別の語学学校で英国人講師によるプライベートレッスンを週に2回受け、シンガポールでの就職に備えることにしました。ワークホリデービザでは働くこともできますが、私は日本で働いていた頃の貯金があったため、留学費用は十分に足りており、アルバイトはしませんでした。

結論を言うと、私は前述したような方法を採って大正解だったと思っています。まずシンガポールでの生活ですが、私は旅行や出張で何度も訪星経験があり、シンガポール人の友人もいたため、こちらでの生活はある程度イメージできていましたが、やっぱり実際に生活してみてわかることもたくさんあると思います。私は英語に問題がなかったため、言葉の面での苦労はありませんでしたが、そうでない場合は言葉の苦労も大きいと思います。シンガポールは英語さえできれば全く不自由のない国ですが、逆に英語が苦手だと苦労することもあると思います。

私は学生としてこちらでの生活をスタートしたため、時間的にも精神的にも余裕があり、スムーズにこちらの生活に慣れることができました。まだ行ったことのない場所に行ってみたり、買い物やグルメを楽しんだり、こちらでの新生活を楽しむ心のゆとりがあったと思います。

また、就職については、最初の3ケ月が経過して学校の1学期目が終わる際に、その時点で就職するかどうか検討したのですが、当時は世界経済危機に起因する求人市場の冷え込みがまだ回復を始めたばかりで、私が希望する事務系の仕事はまだ求人が少ない状態だったこと、NUSの講座が期待以上に充実していて中国語が非常に上達し、あと1学期通って初級を終えたほうが、就職の際にアピールできるぐらいの力がつくと思ったことから、無理して就職せずに、7月からもう1学期、中国語コースと英語のプライベートレッスンに通うことにしました。

それまでも複数の人材紹介会社に登録し、メールで求人情報を送ってもらっていたのですが、具体的には8月中旬から具体的に就職活動を始め、じっくりと検討した上で応募しました。実際は予想外にスムーズで、9月上旬には内定を得ることができ、就職を決めました。学校の2学期目が9月下旬までだったため、ワークホリデービザをEPに切り替えることにし、10月1日から働き始めました。

こちらで就職活動をしてみて感じたことは、やはり日本から就職活動をするより、既にこちらに住んでいるほうが明らかに有利だと思います。本気でシンガポールで働く気があると採用側に強くアピールすることができますし、既にこちらでの生活に慣れ、安定した生活を送っているほうが、企業側も安心して採用できるのだと感じました。勤務開始日なども、既にこちらにいたほうが、柔軟に調整してもらえると思います。また、日系企業、外資系、ローカル企業に関わらず、シンガポールの生活事情や習慣、地理などを全く知らない人よりは、こちらで生活した経験があったほうが明らかに有利だと思います。

このような経験から、「シンガポールで暮らしてみたい」という人にはもちろん、シンガポールでの就職を考えている人にも、ワークホリデービザはお勧めだと思います。あせって就職先を決めて、こちらでの生活・仕事が始まってから「こんなはずではなかった」と後悔するより、ずっとスムーズに新生活を始めることができると思います。

ただ注意点としては、まだ始まったばかりの制度のため、シンガポール人にもほとんど知られておらず、語学学校の担当者や役所のオフィサーですらこのビザのことをよく知らない場合があります。また、他国で実施されているいわゆる「ワーキングホリデー」とは異なる部分が多く、まだ始まったばかりで十分な体験談等の情報がないため(ハウツー本、マニュアル本のようなものがない)、不確かな情報に惑わされると勘違いする恐れがあることは、注意が必要だと思います。

それから、シンガポールは東南アジアの他の国に比べると、衣食住の中で「住(家賃)」の割合が突出して高い国です。ワークホリデービザの場合、働くこともできますが、まだこの国ではこの制度があまり周知されていない現状を考えると、「こちらでの生活を楽しみたい」「語学を勉強したい」という目的であれば、最初から「アルバイトで生活費を賄おう」と考えて来るよりは、十分な資金を用意して来星したほうがいいと思います。

 

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