2011年 シンガポール10大キーワード「総選挙」「リークアンユー氏引退」

ツイッターに書いたものに加筆しました。
2011年のシンガポールを日本人的視点も交え10大キーワードにしてみました。

「総選挙」 「リークアンユー氏引退」
外国人ウェルカム政策に対してシンガポール人とは?が問われた選挙

生まれた時からシンガポール人の若い世代が野党から多く立候補したのが今回の選挙の特徴でした。過去の選挙は公示時点で過半数の議席が無投票当選になったのですが、今回の選挙は、リークアンユー氏の選挙区以外の全ての選挙区に野党が候補者を擁立、その結果、生まれて初めて選挙に参加するという若い世代が数多く投票しました。

結果、与党PAPは史上最低の得票率(60%)を記録、過去に一度も負けたことが無かったグループ選挙区(複数の議席数が割り当てられた選挙区。党毎にグループで立候補、1位となった党が議席を総取り)で、初めて敗北、現役外務大臣が落選したのは、今回の選挙を象徴する出来事でした。

若い世代はリークアンユー氏の現役時代を知らない、生まれた時からのシンガポール人であり、リークアンユー氏が力を注いだ(華人・マレー人・インド人ではなく)シンガポール人としてのアイデンティティを確立している世代です。だからこそ、外国人に対して「シンガポール人とは?」という葛藤が生まれ、若者達を政治に駆り立てたのでしょう。

与党PAPとしては史上最悪の選挙結果でしたが、別の見方をすれば、「独立国家シンガポールのシンガポール人」というリークアンユー氏が情熱を注いで育ててきたことが、花開いたとも言えると思います。

1965年、大企業マレーシアの一部門であったシンガポールは、上司(マレーシア政府)と意見が衝突、泣く泣く飛び出した結果(実際、リークアンユー氏は泣きながら国民に独立を宣言)、シンガポール株式会社として独立しました。

何の資産(天然資源)も持たないシンガポール株式会社は、カリスマ創業社長リークアンユー氏のリーダーシップのもと、次々に政策を実行、有能な中途採用社員(外資・外国人の誘致)も活用して、驚異的な成長を遂げ、ついに立派な上場企業となりました。

これが現在のシンガポールの姿です。

ベンチャー企業の頃は、創業社長のリーダーシップのもと、即断即決のワンマン経営が大切でしたが、上場企業となった今、それだけではたくさんの社員を束ねていくことは出来ません。

選挙後、リークアンユー氏は政府・党の要職をすべて辞任しました。(国会議員としては現職)
年齢や健康問題といった理由もありますが、それ以上に、次の世代へのバトンタッチの機が熟したことを悟ったのでしょう。

ベンチャー企業から、上場企業へ、2011年はシンガポールとして、大きな大きなターニングポイントになる年になりました。

シンガポールがこれほどまでの急成長を遂げ、世界から注目されているのも、驚異的な成長を続けるベンチャー企業であったからだと思います。しかしこれからのシンガポールは、ベンチャー的な良さを残しつつ、上場企業として様々な個性を持つ全社員をまとめていかなければなりません。

株式会社シンガポールの役員達は、今まで以上にバランス感覚が問われる経営を社員達から迫られることになるでしょう。彼らの手腕に期待をしています。

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